ソリューションについて

営業だかソリューションだか、この業界は言葉までドッグイヤーだとか思いはしたものの、ソリューションを提供するからにはソリューションを提供して・・・と思っていたのだが、そもそものソリューションについては疑問が募るばかりだった。自分なりに答えは見えているのだが、社内で言っているソリューションの定義が自分の認識とズレていて最後までそこが疑問だったと言う感じ。

社内でのソリューションは、そこにあるものを売るのではなく、顧客の要件にあわせて最適なものをお届け・・・な意味合いで使われており、自分もそんなもんだろうとか思っているのだが、ふたを開けてみると商品はほとんどカスタマイズせずデリバリ方法をカスタムしただけみたいなものが蔓延っていた。それも含めてソリューションだと言うのであれば「ハイそうですか」で終わるのであり、まさしく自社の大多数はこれがソリューションだと思っている。
ま、お客様が望むならそれでいいですよ・・・と言う感じなのだが、本体はそのままで、都度提供方法を作っているので手間ばっかりかかってうまみが無い。
上司はそれを「チャレンジングな商談だ」と言っていたのだが、自分はまったく理解できなかったし、最後の最後まで疑問符は消えることが無かった。

「がんばったら正義で楽したら悪なのか?」

一言で表現するとこんな感じ。昨年度はできるだけ手間を減らしたので楽して数字がついて恐らく社内で最も利益率が高かったのではないかと思うが、なぜ皆楽をしないのだろうか?やっていることがデリバリのカスタマイズで、中身は何の変化もないならデリバリするのではなく来てもらえれば良いだけ。「御足労頂くのはちょっと・・・」と思うなら電子的に来てもらえればなお良し。
まして、中身のカスタムも全然できないとなったら、頑張るために無駄に頑張っているようなもの。

なので、本当にソリューションと言うような商談って殆ど出会わなかったな・・・と思うのと、やっぱり仕込みに時間がかかるので、3年半は短かったなと思うのであります。